あの日溺れた海は、




その日は気力が削がれたのかなんだか疲れてしまってそのまま帰ることにした。部室に顔を出して断りを入れると、「大丈夫?」「無理しないで…。」と言葉をかけてくれたのでわたしは笑顔を作って「大丈夫。ありがとう。」と返した。



悔しいし、気色が悪いし、腹が立つ。



…けど部室に入れなければこんないたずらをされることはないだろうし、そのうち忘れるだろう。




そう言い聞かせてその日はまっすぐ家に帰った。