「…うわお。毎日顔合わせてる、だって。」
手紙に目を通した月は、はは、と笑って、でもさ、と続けた。
「暴いてって言ってる割には、玲に貸しを作って正体バラされないようにしたり、なんかよくわかんない人だよね。」
その言葉にわたしも「そうなんだよね…。」と呟いた。
「でもこれで同じクラスっていうのはほぼ確定じゃない?そんでジョンのファンの子から当たってこ。それしかないでしょ。」
月はそう言って伸びをすると部室へと向かった。わたしも早足でその背中を追う。と、急に月が立ち止まった。
「どうしたの…?」
「やば…教室に明日期限の課題忘れた!」
そう言うと月は急に教室に向かって走り出していってしまった。
そんな彼女の突拍子のない行動に呆気に取られつつも、一人で部室へと戻った。
これから始まる山崎さんとの2人きりの空間に鬱々としながら、いや、すぐに喬佳たちも来るだろうし。と自分に言い聞かせて、ゆっくりと扉を開けた。

