「やっほー!お疲れ!」
「華ちゃん今日も早いわねえ。…あら。」
その瞬間、喬佳と玲と彩加が部室にやってきて、気まずい沈黙を切り裂くような明るい声が響いた。
彩加は山崎さんに気づくと軽く会釈をして、「こんにちは。」と柔らかい笑顔を向けて挨拶した。
喬佳も気づいたのか「あー!見学の子なんだ!有名人だよね!」と詰め寄った。
山崎さんはその勢いに少し困惑しながらも「はじめまして、よろしくお願いします。」とわたしの時と比べて明らかに好意的な挨拶を返した。
え、やっぱりわたし…嫌われてる??
玲は人見知りだからか、山崎さんをちらりと見ると、軽く会釈をして、そのまま自分の席に着いた。
暫くして月が来た時も、山崎さんは丁寧に「よろしくお願いします。」とあいさつをしていた。
こうも対応に差があると、泣きたくなってきたが、この手に握られている手紙のことを思い出して今はそれどころじゃないと思い直した。

