「話って、何。」
次の日の放課後。昨日月と話していた通り、わたしたちは玲を呼び出した。
放課後の図書室は人もまばらで周りに聞かれずに話すのにうってつけだった。
「えっと、あの、さ。なんていえばいいんだろ。」
ここにきて言い淀むわたしを月は横目で見るとため息をついてから口を開いた。
「単刀直入に言うけど、赤ペン先生って、玲でしょ。」
「赤ペン、先生…?」
少しの沈黙の後、はそう言うと首を傾げた。わたしは祈る思いで玲を見つめた。
「あの、わたしの原稿を校正してくれたりした人のことなんだけど…。」
わたしがそう言うと玲は「ああ。」と頷いた。

