あの日溺れた海は、



「鍵を閉めますので、下校の準備をしてください。」


声の方を向くと、そこには副担任の藤堂先生が教室のドアの横に立っていた。その手には鍵が握られている。

その先生に2人で「すみません。」と返すと、急いで鞄を背負って教室を出た。




「じゃあ、明日。私も玲のところに行くときついてくよ。」


そう言う月に「ありがとう。」と返すと自転車通学の月と駐輪場で別れた。


もし本当に玲だったら…。でも、今のところ可能性がありそうなのは玲だけ。
だとしても本当に動機が分からなくて、何か違和感を感じた。




何だろう…。




それは考えても考えても答えは出なかった。