あの日溺れた海は、


『…もう。華が自分から気持ちを伝えたっていうのがまずすごいって思うし頑張ったなって思うけど、そんなの先生自身に聞かなきゃわかんないじゃん。絶対なんてないんだよ?』 


そうため息混じりに言う月にわたしも「うん。」と返した。
 


『華の恋愛だしさ、無理強いはしないけど…でもプレゼントくれるくらいの仲なら、そういうこともあり得ると思うけどな…』 



そう励ましてくれた月にお礼を言って一旦電話を切った。
 

月が言うことも理解できる。

告白したのに返事を聞かないバカなんてわたしくらいだろう。

彼女になりたい、と言ってOKがでる確率が奇跡に近いことだってわかってるから。

断られたらこの先どんな顔して残りの高校生活を過ごしたらいいかなんてわからないから。

だから今は聞きたくなかった。

でも…



『そういうこともありえると思うけどな…』


月の言葉を心の中でリピートさせていやいや。と首を振った。