「だって先生の顔かっこいいんだもん…。」
むっと膨れた顔でそう躊躇いもなく言う清河さんに月と姫乃さんは「おお…」と声を上げた。
そんな風にまっすぐに言える清河さんが羨ましくて、真っ黒な感情でいっぱいになった。
わたしだって先生が好きなのに。
そんな気持ちなど知らない先生は「それとこれとは関係ないので。」と一蹴した。
ちょっとだけスッキリした自分に嫌悪感を抱いてさらに濃く暗い感情で埋まっていく。
「関係あるよ!うち、先生が好きなんだもん!」
清河さんの突然の告白に3人とも手を口で押さえながら「おお…。」「ええ…。」「わ…。」とそれぞれ驚嘆の声をあげたが、当の藤堂先生はグッと顔を顰めて清河さんを見るだけだった。
そんな2人を見て心が痛くなってしまった。
わたしももし先生に告白をして、こんな風な顔をされたら…。きっと立ち直れない。
それでも清河さんは可愛くほっぺを膨らませ「先生ひどい!」と笑いながら声をあげるだけだった。

