あの日溺れた海は、

わくわくしながらトークルームを開くと、『遅くなってごめん。風呂入ってた。5階の自販機のとこでいい?』と亮からのメッセージだった。
 

ふう、とため息をついて、自分の心を落ち着けると、そこへ向かった。
 
 
自販機の前に来ると、いつになく緊張した面持ちの亮が椅子に座っていた。
 

「おまたせ」

 
そう声をかけて隣へ座った。
 

「…」
 

「…」
 

お互いなんて切り出せば良いのかわからず沈黙が続いた。