「義満が極楽浄土をイメージして作られたのがここの庭園なの。で、義満の死後、義満の法号から取って鹿苑寺って名付けられたのよね。」
流石、時代小説を書き漁ってるだけある。
月は日本史の知識だったらこの中で誰よりもあることはわたしは知っていた。
それでも「ジョーシキジョーシキ!」とドヤ顔で言う月に吹き出した。
武田さんは何も言えずほっぺを膨らまして悔しそうな顔して月を見ていた。
「武田さんも、原田もすげえな。」
そう亮が感心するように言うと、武田さんのほっぺはパチンと弾けてふやふやと笑みを浮かべた。
そんな武田さんを見てかわいいな、と思ってしまった。
わたしもこんな風になれたらいいのに。なんてこっそり心で思った。
せっかくきんぴかに光る城を目の前にしてるのに、わたしの頭はすぐに先生で埋まっていく。
そんな自分に流石に自分でもうんざりして、気持ちを消すように力強く地面を蹴って歩き出した。

