あの日溺れた海は、


 
「あ、もう交代の時間過ぎてる!彩と玲、何やってるんだろ」
 
 
時計の針を見ると交代時間である12時を過ぎていた。月はポケットから携帯を取り出すと電話をかけ始めた。
 

「だめだ。どっちも繋がらない。ちょっと探してくる!」
 
 
月は携帯を再びポケットに突っ込むとそのまま教室を出て行った。
わたしはそんな月をゆらゆらと手を振って見送った。
 
 

一人きりになった教室で机に肘をついてグラウンドを眺めた。

外にもいくつか出店があったり、書道部のパフォーマンスで外は賑わっていた。



一つの作品が完成されたのか、大きな歓声が静まり返った教室内に響いた。
 
 
そういえば、先生はどこで何をしてるんだろう。

ご飯とか出店で買ったりしてるのかなあ。

ヨーヨー掬いとかもあるって月が言ってたけど、そういうのもするのかなあ。
 
 
真顔でヨーヨー釣りをする先生を想像して、そのミスマッチさに思わず一人吹き出した。