あの日溺れた海は、


「えっとー、例えばなんだけど、自分の好きな─あ、いや、友達。っていうか知り合い?が自分のせいで風邪を引いちゃったら、亮だったらどうする?」
 
 
「自分のせいで??…よくわかんねえけど、ラインで大丈夫か?とかごめんって言うんじゃねえの?」
 
 
私の質問に頭上に?を浮かべながらも真剣に答えてくれた。
 
 
ライン、ね。先生のをわたしが知ってる訳が…
 
 
「あ。」
 
 
「え?」
 
 
不覚にも漏れた声に遅れて手を口に当てる。
 
 
「あ、いや、なんでもない!ありがとう!」
 
 
「は?ああ、まあ、どういたしまして」
 
 
そう言うと丁度予鈴が鳴り、亮は不思議そうな顔をしながら自分の席へと戻っていった。
 
 
 
そうだ。わたしは先生のラインは知らないけど…