「井上さん。」 一面に光が差し込んだ。 「え、藤堂、先生?」 声の方を向くとそこには藤堂先生がいた。 先生はわたしの方に近づくと徐にわたしの手を握った。手の温もりを感じるといつのまにか息苦しさがなくなっていたことに気づく。 「先生…?」 「井上さん…。」 切なそうにそう囁く先生の顔が徐々にわたしに近づいてくる。最初は動揺していたわたしも何かを察して目を瞑った。唇と唇が触れるまで、あと1cm…