あの日溺れた海は、


 
 
「恋愛小説を書く!?華が!??」
 
 
 部室に来た姜香に相談した途端甲高い声が部室に響いた。姜香よりも先に来ていた他の部員もその声に反応してざわついていた。
 
 
「どういう風の吹き回しなの??」
 
 
「華ちゃん…どこか悪いの?保健室行く?」
 
 
「ちょっと、明日は雪でも降るのかしら」
 
 
「…隕石かもしれない」
 
 
 ただ恋愛小説を書くと言っただけでこの言われようにふうとため息をつくと顔を顰めて月たちを睨んだ。
 
 
「だって、あんなにSFに固執してたから…」
 
 
「そうよねえ。初恋もまだって言ってたからてっきり興味ないのかと思ってた。」
 
 
「それに私が体育祭の時に聞いたら即却下・断固拒否してたじゃない!」
 
 
「…隕石は冗談だって」
 
 私の視線に気づいたのか4人は口々に言い訳のようにそう言った。