「良いんじゃないですか。」
藤堂先生の思わぬ言葉に目を見開いて先生を見た。冗談でそう答えたのかと思ったけど、予想外に真剣に見つめるその眼差しにその視線に恥ずかしくなって思わず目を逸らした。
「ねえ。藤堂先生もこう言ってることだし、まあ考えておいてよ。」
おじいちゃんにそう言われると、動揺と葛藤を含んだ曖昧な返事をして職員室を後にした。
『良いんじゃないですか』
先生の言葉とあの瞳を頭の中で何度も反芻させる。
先生がそんなこと言ってくれるなんて思ってもいなくてトクトクとうつ鼓動が廊下に響き渡ってるんじゃないかというほどうるさい。
そんなことなんて言われたら…書いてみるのも良いのかな。
あの真剣な眼差しを思い浮かべてそれに返事をするように心の中で呟いた。

