「お、はなもポニーテールにしたの?」
いつの間にかわたしの目の前にいた亮に、「うん。星香ちゃんにやってもらったの。」と答えると、「ふうん。」とまじまじ見つめてきた。
「可愛いじゃん。」
少し視線を逸らして言う亮の褒め言葉に少し嬉しく思いつつも、「ありがと」とわざと素気なく返した。
やがて全生徒が運動場に招集された。星香ちゃん達と談笑しながら一緒に応援席へ向かうとそこには既に柔らかい笑顔を浮かべるおじいちゃんと、太陽を浴びて顰めっ面をしてる藤堂先生がいた。
お揃いの真っ青のTシャツ。藤堂先生が普段着ているところを見たことがない原色のTシャツは先生の青白さをさらに引き立てており、心の中で笑った。
HRを軽くすると直ぐに開会式が始まった。それと同時に先生達は教師用のテントに戻っていった。

