あの日溺れた海は、


そのあともペンギンに餌やりをしたり、うなぎを素手で触ったり(わたしは拒否したけど)、水族館中を回って最後のお土産コーナーへとたどり着いた。



お土産屋の中でバラバラになって家族や友達へのお土産を買うことになった。



先生は外の椅子に座って何やら誰かに電話をしているようだった。



可愛い海の生き物がプリントされたクッキーはお母さんとお父さんに。


あ、おばあちゃんにイルカのぬいぐるみ買っていってあげたら喜ぶかな?


一緒のクラスの友達には日持ちするものがいいかな。


そうだ、亮は甘いものが苦手だからおせんべいにしよう。おばさんとおじさんの分も買っていったら喜ぶかな。


そんなことを考えながら、ふと、店の外にいる先生に目をやる。


電話は終わったのか、椅子にかけてなんだか疲れたような表情をしてボーッとどこかを見つめている。