いつも見てた景色に
樽崎くんがいる
ちゃんと仕事してる
樽崎くん
当たり前か
私達もぉ25だもんね
あの時の樽崎くんじゃないのが
不思議だった
あんな重いの持てるんだ
ケガとかしないのかな?
広い肩幅
大っきい手
そーいえば
樽崎くんの手
優しかった
なのに
あの時
私の頬に触れた樽崎くんを
こわいと言ってしまった
近すぎて
こわかった
私達は
きっと
ずっと
これくらいの距離がいいのかもしれない
もともと
異次元の人って
思ってたし
あの時も
今も
私と樽崎くんは
違う世界にいるんだよ
この前
あからさまに迷惑そうだったな
樽崎くん
もぉ話し掛けないね



