「アメオー…アメオー…」
アメオがいなくなってからも
毎日帰りに公園を通ってた
もぉアメオの姿はないのに
探してしまう
それから
樽崎くんも
いそうな気がして
ホントにいたよね?
アメオも
樽崎くんも
やっぱり
ホントに
異次元の人だった?
私の頬に触れた手は
誰の手だった?
樽崎くんに貸した本のしおりに
『ありがとう ごめんね』
そう書いてあった
樽崎くんが書いたのかな?
私がこわいって言ったから
樽崎くんを傷付けたかな…?
こわかったのは
樽崎くんだったかもしれない
ごめんね
こんな私にも
優しくしてくれて
ありがとう
嬉しかった
冬の公園
息をしたら鼻がツンて痛かった
冷たくなった頬に
涙が伝った
樽崎くんの手を
今でも憶えてる
優しくて
温かかった



