この恋は、『悪』くない。


樽崎くんが貸してくれたCDは

聴かないまま

次の日の朝そっと樽崎くんの机に返した



やっぱり

これ以上

樽崎くんを知るのは

やめた方がいいと思った



もともと

私の世界にいない人だから



樽崎くんは

学校を休んだ



帰りに寄った公園には

アメオもいなかった



「アメオー…アメオー…アメオー…」



何度呼んでもアメオは出てこなくて



「アメオー…アメオー…」





樽崎くんにも

アメオにも嫌われたのかな?