この恋は、『悪』くない。


「沙和、またちょっと寝たら?
オレ、コンビニ行ってくるから…」



樽崎くんの手が

私の頬に伸びた



「沙和…熱い…」



頬に当てられた

樽崎くんの手が

冷たく感じた



私が熱いのかな?



樽崎くんの手が

すぐに私の温度に馴染んだ



優しい手



触れて欲しかった

それがこんな時だなんて…



こんな時じゃなきゃ

触れてもらえないのかな



目が合って

もっと熱が上がった気がした



「樽崎くん
移っちゃうから、離れた方が…」



「うん、オレはいいけど…
沙和、だいぶ辛そうだから…

ほら、目とじて…」



優しい手と

優しい声に安心して

私はゆっくり目を閉じた