「飲んだら行こうか?」 「うん…」 喫煙ルームから戻ってきた樽崎くんは もぉ手を握ってくれなかった なんてことない話をして いつもみたいに ふたりで笑った それでいんだ 森谷さん言ってた 長くいれる秘訣 「オシャレなカフェだね オレ、浮いてない?」 「うん 彼氏と来たかった」 彼氏 その響き 恥ずかしくて 樽崎くんの方は見れなかった 「なら良かった」 「うん」 樽崎くんは いい彼氏だよ 私が 私がもっと頑張るね