腕を組んで
カフェまで歩いた
「混んでるね」
「ふたりだし、カウンターでいんじゃね?」
樽崎くんが窓際のカウンター席を指差した
カウンター席なんだ
それじゃひとりで来てる時と変わらない
森谷さんとでも
ボックス席に座ったのに…
「樽崎くん、先に座ってて
私、買ってくるね
何がいい?」
「オレ、アイスコーヒー」
「うん、わかった」
樽崎くんは
1番隅のカウンター席に座った
いつもカップルが
対面して楽しそうに話してるの
羨ましかったんだけどな…
樽崎くん
やっぱり
私と一緒にいるの見られたくないのかも…
そーだよね
釣り合ってないから仕方ない



