この恋は、『悪』くない。


「ごちそうさまでした
すごく美味しかったです
休みの日に来てよかったです」



「それはよかった
オレもここ好きなんだよね
味噌もなかなか美味いよ
よかったら今度食べてみてよ
あ、ラーメンなんてひとりで来ないか…」



「んー…そーですね…」



一緒に来ようとは

誘われなかった



「今日はありがと
澤村さんいて、より美味しく食べれた

じゃ…また明日…
明日から忙しくなるかもな
残業覚悟してね」



一緒に行きませんか?

私から誘うの待ってる?



「はい、頑張ります」



「じゃ…」



「あの…よかったら…
この近くにカフェあるので行きませんか?
本屋さんに併設されてるんですけど
スイーツが美味しんです」



「え?澤村さんと?スイーツ?」



「あ、甘いの苦手でした?」



「いや…
なんか、デートみたいだけど、いいの?」



「え…」



「そんな顔するなよ
デートじゃなくて
[職場のかわいい後輩とカフェに行く]
その名目ならいいのか?」



「ハハ…
かわいくないですけど…そーですね」



「じゃあ、それで!」



どんな顔してたんだろ?





今日がたとえデートでも

デートじゃなくても



私の気持ちは

どぉなのかな?



なんで

誘ったの?