「全ての始まりは17年前。」


あるヤクザが海外から日本にやってきた。


奴らは日本の裏社会を乗っ取るために日本に渡ってきた。


そのヤクザの組名は海狩陸支(かいしゅりくし)。


海狩陸支組は日本のヤクザトップに貢献し、トップの信頼を得た。


そして、中からどんどん侵略していった。


奴らにとって全てが順調だったんだ。


だけど、目標の手前で全てが崩れおちた。


それは海狩陸支組の狙いに気づいたとある8人によって。


その8人は当時ヤクザの下っ端であり、日本の平和を何よりも考えていた。


8人の名前は私と詩雨の両親、柊 昌翔(まさと)、雨梨(あめり)。


璃羽都の両親の桐ヶ谷 秀都(しゅうと)、璃真(りま)。


霖也の父、有村 真治(しんじ)。春樹の両親の神楽 輝燈(きどう)、寧音(ねおん)。


蒼弥の父、春風 泰志(たいし)。


「っ…まさか!」


「そう。そのまさか。」


「この8名のうち7名は亡くなっている。」


海狩陸支組はこの8名によって野望を絶たれた。


その恨みが理由で8名を殺そうと復讐を決意した。


その準備が整った頃、私の両親はヤクザをやめて会社員として暮らした。


璃羽都の両親もヤクザをやめてそれぞれ夢だった職についた。


霖也の母は保育士、父は建設会社の社員として働いていて、春樹の母は医療事務。蒼弥の両親は会社員。


ほとんどの人がヤクザの業界を去っていた。


だからこの7名は簡単に消すことが出来た。


だけど春樹の父だけはヤクザ業界にのこり、トップに近い存在にまでなにり、表では有名な財閥にまでなっていて手を出すことができなかった。


「ただし、こいつらはそれだけでは収まらなかった。」


''俺らはこんなに不幸になったんだ。次世代まで呪ってやる。''


そしてあいつらは私たちにも手を出そうとしてきた。


それを知った者が1人いた。


その人こそが大輝さんだった。