あれから数日が経ち、璃羽都の調子はだんだん良くなっていった。
私は、そんな璃羽都の様子を見ていた希璃都に
「兄貴が過去から解放されたのは未雨のおかげだな」
「兄貴を救ってくれてありがとう」
とお礼を言われた。
別に私のおかげではないと思うけど…。
そう思うも"どいたしまして"と言う事にした。
何故か分からないけど、その方が良い気がした。
璃羽都も復活したからこれで安心だ。と思いきや
「っ総長!!大変です!」
「何かあったのか?」
「中学生グループが…」
「チッ。また霖也たちか…」
「おい。手が空いてるヤツらはすぐに中学生グループの救護をしに行け!!」
倉庫内は大忙しだ。
これも全て霖也たちの仕業だと私たちは考え、警戒をしつつも
「総長!!逢喜(あいき)達が…」
「総長!!誠(まこと)達が…」
次々に雷鬼の人達は怪我をし、倉庫に運ばれてくる。
これも全て計画なのだろうか…
璃羽都は下っ端たちに次々に命令を出しているため、全く休めない状態が続いた。
少しは璃羽都も休ませないと…
と思い、璃羽都に声をかけると
「璃羽都…「次はなんだ!」
大声を出されビックリし
「ウワッ!!」
と声を出してしまった。すると
「あっ…。未雨か。大声出して悪かった。」
「少し気を張りすぎたみたいだ」
璃羽都…