猫と笑顔とミルクティー~あの雨の日に~

なんて頼もしく優しい親友なんだろう。

ビックリさせて起こしてしまったのに、文句一つ言わない親友。

いつでも味方でいてくれる親友。

何度も助けられて、私は何か恩返しが出来ているんだろうか?

(全てに決着が付いたら、なにかお礼がしたいな)

多分、楓に言ったら「そんな事しなくて良い」って言われちゃうから、サプライズで。

「よし!じゃあ、明日の為に今度こそ寝ようか!」

「うん。ごめんね、楓は寝てたのに……」

「いーって、いーって。じゃ、おやすみ~」

「うん。おやすみなさい……」

布団に潜って数秒後、楓の寝息が聞こえて来た。

(大丈夫……)

結果がどうであれ、心強い親友が側にいてくれる。

明日、気持ちにケリを付けて来よう。

ちょっとマヌケな楓の寝顔を見て、私もようやく眠りに就いた。