猫と笑顔とミルクティー~あの雨の日に~

いやでも、まさか……と、ずっと堂々巡りな事を考えているからどんどん寝られなくなる。

モヤモヤモヤモヤ。

モヤモヤモヤモヤ。

「んなぁーーっ!!」

声を上げて私はガバッ!と勢いよく起き上がった。

「ど、どうした!?」

楓が私の声にビックリしてその場に起き上がる。

「私、明日三毛さんに会って来る」

色々考えていたらもうなんだか面倒くさくなって来て、いっそぶち当たって来ちゃった方が楽に思えた。

「うん」

「ちゃんと気持ちぶつけて、スッキリさせてくるよ」

「うん、それが良い。ちゃんと確かめて来なよ。……大丈夫。フラれたら慰めてやるから」

楓がウインクをして、グッ!と親指を立てた。

「フラれる前提かい」

「もしかしたら、の話よ」

「じゃあ、もしかしたらの時のヤケ酒、ちゃんと付き合ってよね」

「おう!任せとけ!」

「朝まで寝かさないからね?」

「お、おう、任せとけ……」

私達はお互い顔を見合わせ、ふふふと笑った。