まだ辞表も出していないのに、もう少しでお別れか……なんて考えながらしばらくポーっとしていると、「藤堂さんは帰らないの?」と言う声にハッと我に返る。
「え……?あ、か、帰ります!!」
そうだ!やっと早く帰れるんだ!こうしちゃいられない!!
時刻を確認すると、まだ19時を少し回った所。お店は21時までだからまだまだ余裕。
(よしっ!今日は行けるっ!)
バババッ!と後片付けをし、帰り支度もそこそこに「お疲れ様でした!」と叫んで会社を飛び出す。途中で何人かに「藤堂さん、飲みに行かない?」と誘われたけど、全部断った。
はやる気持ちを抑えきれず、走る。お店に着いた頃には、ゼィゼィと息が切れていた。
入り口の前に立ち、息を整える。なんだかちょっと緊張して来た。
扉を開ける前に、ステンドグラスの隙間からチラッと中を覗いてみる。隙間から見えたのは、微笑みながら紅茶をカップに注いでいる三毛さんの姿。
一週間振りに見た三毛さんは、一週間前よりもカッコよく見える。
(大分と重症だな、私……)
ヤバい、ドキドキして来た。
気持ちを落ち着かせる為に何度か深呼吸をして、「よしっ!」と気合を入れて扉を開けた。
「え……?あ、か、帰ります!!」
そうだ!やっと早く帰れるんだ!こうしちゃいられない!!
時刻を確認すると、まだ19時を少し回った所。お店は21時までだからまだまだ余裕。
(よしっ!今日は行けるっ!)
バババッ!と後片付けをし、帰り支度もそこそこに「お疲れ様でした!」と叫んで会社を飛び出す。途中で何人かに「藤堂さん、飲みに行かない?」と誘われたけど、全部断った。
はやる気持ちを抑えきれず、走る。お店に着いた頃には、ゼィゼィと息が切れていた。
入り口の前に立ち、息を整える。なんだかちょっと緊張して来た。
扉を開ける前に、ステンドグラスの隙間からチラッと中を覗いてみる。隙間から見えたのは、微笑みながら紅茶をカップに注いでいる三毛さんの姿。
一週間振りに見た三毛さんは、一週間前よりもカッコよく見える。
(大分と重症だな、私……)
ヤバい、ドキドキして来た。
気持ちを落ち着かせる為に何度か深呼吸をして、「よしっ!」と気合を入れて扉を開けた。


