「うわぁ〜、素敵!」

二人は目を輝かせて目の前の光景を見つめる。部屋の一面に白や色とりどりのドレスが並べられている。そう、今日は二人が結婚式で着るドレスを選びにきたのだ。

「こんなにたくさんあるとは、想像もしていなかったわね」

藍が言い、美砂も頷く。こんなにたくさんあれば、選ぶのに数時間はかかってしまいそうだ。

「とりあえず挙式の時に着るものと、披露宴で着るもの、それぞれ選ばないとね」

美砂はそう言い、ドレスを手に取ってみる。ドレスは一つ一つデザインが違い、様々な種類が並べられていた。

「藍は背が高いから、マーメイドラインのドレスとか似合いそうだよね。それに高いヒールなんて履いたらモデルさんみたいじゃない?」

「なら美砂は可愛いから、Aラインやプリンセスラインのドレスが似合いそう。ティアラとか頭につけたら本物のお姫様ね」

そんなことを言いながら、二人はドレスを何着か選び、一着ずつ試着をして、少し違う、これは似合うなど話しながら決めていく。