外は雨
倒れこんんだ男二人
この部屋には希望なく
明日に今日を連れては行かない

手首の痛み
四年前に押し倒された
あの時を
あの情を
忘れるなと

もうあの人はいない
目の前にいるのは
名の知らない男
俺はこんなことを繰り返す日々

制服を脱がされながら
なにしてんだか
慣れた自分に
滅入る
滅入る

男の手が止まる
なんだよ、続けろよ
シャツ一枚になった者同士

床に響く
「大切にしたいんだ」と
雨音のような言葉
体に巻きつく腕と足

優しい言葉も唇もいらない
今夜、抱いてくれるなら
雨があがった後は何にもいらない
脱がされた制服が死んでいる