その希望が通ったようで、給仕人がサリーシャの前に置いたのは、サラダの入った小さなボールが一皿と、メインディッシュの肉料理と温野菜のプレート、パン、コーンスープだった。セシリオの方を見ると、同じ料理が皿に盛られて置かれている。サリーシャが予想したとおり、そのお皿はどう見ても大皿料理に使われるサイズであり、盛られた量はサリーシャのゆうに三倍くらいはありそうだったが。
「普段はこのような料理なのだが」
二人に食事が用意されると、セシリオがサリーシャの反応を窺うように言った。サリーシャはセシリオを見返した。サリーシャには、なんの問題もない食事だ。美しく盛られているし、野菜と肉もバランスよく入っている。端的に言えば、とても美味しそうだ。
「十分です。ありがとうございます。マオーニ伯爵邸でも、似たようなものでしたわ」
「そうか。よかった」
セシリオはホッとしたように笑うと、「では頂こうか」と言った。
「はい。頂きます」
サリーシャはその態度に少し違和感を覚えたものの、セシリオが何事もなかったようにナイフとフォークを手にしたのを見て、自分も食事を始めた。
「普段はこのような料理なのだが」
二人に食事が用意されると、セシリオがサリーシャの反応を窺うように言った。サリーシャはセシリオを見返した。サリーシャには、なんの問題もない食事だ。美しく盛られているし、野菜と肉もバランスよく入っている。端的に言えば、とても美味しそうだ。
「十分です。ありがとうございます。マオーニ伯爵邸でも、似たようなものでしたわ」
「そうか。よかった」
セシリオはホッとしたように笑うと、「では頂こうか」と言った。
「はい。頂きます」
サリーシャはその態度に少し違和感を覚えたものの、セシリオが何事もなかったようにナイフとフォークを手にしたのを見て、自分も食事を始めた。



