「さくらんぼのように赤くなるところも可愛いな」
「か、閣下!」
サリーシャがあまりの恥ずかしさから怒ったように言うと、背後のセシリオが楽し気に笑う気配がした。笑っているせいで、背中越しに振動が伝わってくる。
「朝からわたくしをからかっておいでですか?」
「いや?」
そう言うと、セシリオは両腕でサリーシャをぎゅっと抱きしめ、今度は肩にキスをした。
「昨夜の一件で、きみには直接はっきりと言わないと色々と伝わらないということがよく分かった。これからは思ったことは口にしよう」
サリーシャはそれを聞いた瞬間、ぎゅっと心臓を掴まれるような痛みを感じた。
お互いが言葉足らずだったせいで、サリーシャは酷い思い違いをしてセシリオや周りの人達に迷惑をかけた。きっと、昨晩は皆でサリーシャを探して大騒ぎだったに違いない。
「本当に申し訳ありません……」
サリーシャが俯くと、セシリオが窘めるようにポンポンとお腹を軽く指で叩いた。
「か、閣下!」
サリーシャがあまりの恥ずかしさから怒ったように言うと、背後のセシリオが楽し気に笑う気配がした。笑っているせいで、背中越しに振動が伝わってくる。
「朝からわたくしをからかっておいでですか?」
「いや?」
そう言うと、セシリオは両腕でサリーシャをぎゅっと抱きしめ、今度は肩にキスをした。
「昨夜の一件で、きみには直接はっきりと言わないと色々と伝わらないということがよく分かった。これからは思ったことは口にしよう」
サリーシャはそれを聞いた瞬間、ぎゅっと心臓を掴まれるような痛みを感じた。
お互いが言葉足らずだったせいで、サリーシャは酷い思い違いをしてセシリオや周りの人達に迷惑をかけた。きっと、昨晩は皆でサリーシャを探して大騒ぎだったに違いない。
「本当に申し訳ありません……」
サリーシャが俯くと、セシリオが窘めるようにポンポンとお腹を軽く指で叩いた。



