サリーシャはホッと胸を撫で下ろして椅子に腰をおろした。しばらくすると食事が運ばれて来たが、それはいつもの食事とは違い、きちんとしたコース料理だった。前菜は根菜のムース仕立てと、野菜とレバーの二種類のテリーヌだった。その食事を口に運びながら、会話は和やかに進んでいく。
「ここは昔と変わらないわね。とても懐かしいわ」
「ああ、そうだな。物の流通も増えてきて、町の人口もすっかり戦争前と同じレベルまで回復した」
マリアンネが懐かしそうに目を細めると、セシリオが頷いて相槌をうつ。サリーシャが見る限り、マリアンネとセシリオ、モーリスは旧知の仲のようだった。サリーシャの知らない話題も多く、サリーシャは殆ど会話に参加することができなかった。
「サリーシャ様、素敵なドレスですわね」
ふと会話が途切れた時にマリアンネに微笑みかけられ、サリーシャはパッと表情を明るくした。
「ありがとうございます。父が新調して持たせてくれたのです」
「そう。本当に素敵だわ」
そう言ってマリアンネは一旦言葉を切った。そして、少し小首をかしげる。
「でも、最近はVネックよりオフショルダーの方が人気が出てきてますのよ。サリーシャ様は肌が白くてお綺麗だから、似合うと思いますの」
「え……」
「ここは昔と変わらないわね。とても懐かしいわ」
「ああ、そうだな。物の流通も増えてきて、町の人口もすっかり戦争前と同じレベルまで回復した」
マリアンネが懐かしそうに目を細めると、セシリオが頷いて相槌をうつ。サリーシャが見る限り、マリアンネとセシリオ、モーリスは旧知の仲のようだった。サリーシャの知らない話題も多く、サリーシャは殆ど会話に参加することができなかった。
「サリーシャ様、素敵なドレスですわね」
ふと会話が途切れた時にマリアンネに微笑みかけられ、サリーシャはパッと表情を明るくした。
「ありがとうございます。父が新調して持たせてくれたのです」
「そう。本当に素敵だわ」
そう言ってマリアンネは一旦言葉を切った。そして、少し小首をかしげる。
「でも、最近はVネックよりオフショルダーの方が人気が出てきてますのよ。サリーシャ様は肌が白くてお綺麗だから、似合うと思いますの」
「え……」



