「私に靴? それはどんなお話しなの?」
首を傾げると、ヘンリーが包んでいた私の右手をゆっくり口元に運んで、手の甲にふわりとキスを落とした。
ひゃっ! 思わず叫びそうになったけれども、レディだから頑張って耐えた。
「大切な大切な、お話です」
大切な、おはなし?
眼鏡の向こう側で、いつものようにヘンリーはとっても魅力的に微笑んでくれた。
なんだかわからないけれど、それはとっても、とっても、素敵で幸せなお話のような気がした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…