「好きです!付き合ってください!」

うーん…爪先までかわいいを追求してる…あざといな~…まあそういうのも嫌いじゃないけど、俺こういう子何人も見てきたんだよね~

「ごめん…俺、今彼女作る気ないから…」

「そ、そうなんだ…ごめんね…忘れて…」

最後の一言NGだろ!忘れろって……
…まあ、忘れるけど☆

”あのこレベル”の子全然いないな~…

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『また脳内で採点してるよあの人……』

私、佐藤(いのり)がすきになった人は、本当にかっこよくて、かわいくて…”表面上(外面)”だけはいいけれど、彼女への理想が高くて、性格に難がある相手です。
そして、明日私に落ちる男。


「いのりん、また隆太(りゅうた)先輩のこと見てるの?」
「ひゃっ、なんだみかちゃんか…ははは」
「なんだとはなんだ…!隆太先輩また振ってたね。本当に告白する気?」
「するよ~♡でも、少し自信ないな~(大声)」

「(え?!)」
ふふ、また見てる

「まあいのりんなら大丈夫かもね、可愛くて多彩で面白いし、私の親友なのが嘘みたいだしね」
「も~!なんでそんなこというの?みかちゃんは僕の大事大事だよ!」
「ん~かわいいな~も~!」

ーーキーンコーンカーンコーン
『生徒の皆さん、5時になりました、バスが来ていない生徒以外は速やかに帰宅しましょう』

「もう5時だって!かえろみかちゃん!」
「うんうん!」