若旦那の恋は千鳥足





「この部屋を使って。」

あてがわれたのは、広い客間らしき部屋。
うちより全然快適そう~



「ちょっと狭いけど、こっちにバス、トイレもあるから。」

わぉ!全然狭くないよ。
うちのマンションのユニットバスよりだいぶん広い。



「朝は僕も仕事があるから、職場にはタクシーで行って。帰りは僕が迎えに行くから。」

「えーっ!そ、そんな…」

そこまでしないといけないんだろうか?
麗華さんって、そんなに危ない人なのかな?
そう思うと怖いけど、でも、気分的には最高だなぁ。
タクシー出勤で、帰りは柚希さんのお迎えだなんて。
なんて贅沢!



私の思惑通り、柚希さんとのことはおしゃべりの吉田さんが広めてくれてるはず。
京都に行くことになったりしてバタバタしてたから、まだよくわからないけど、あの次の日、吉田さんにはやっぱり柚希さんのことを訊かれたから、婚約者だって、ハッキリ言ったし。



今度、会社に行ったら、みんなから質問攻めにあうかな?



(ふふふ……)



みんなにお土産買って来といて良かったよ。
あ、由香にもお土産渡したいし、柚希さんにも会わせる約束してるんだけど、そんなのもダメなのかな?