若旦那の恋は千鳥足

それから、私達はすぐに東京に戻った。
私ももう観光がどうこうって気分ではなかったから。



新幹線の中でも会話は弾まなかった。
しかも、麗華さんの話題は出なかった。
あえて避けてたのかなぁ。



東京に着くと、タクシーに乗せられ、着いたところはデパートだった。



「下着とか服とか、必要なものを選んで。」

「えっ!?どういうことですか?」

「今夜から、うちで暮らすんだ。
万一、麗華が君に手を出したらいけないからね。」

「えっ!?」



その言葉を聞いて、ますます不安になったのと同時に、緊張して来た。
だって…結婚前に同居?
ってことは、もしかしたら……えーっえーっ!なんだか恥ずかしいやら照れくさいやら。



「どうかしたの?顔が赤いよ。」

「え、あ…な、なんか東京は暑いなぁ…はは。」

とりあえず、デパートに行って、遠慮しながらもけっこういろいろ買ってもらって…
あぁ、やっぱりお金持ちってすごいね。
それとも、柚希さんが太っ腹なのかな?
文句も言わずにこんなに買ってくれるなんて、もはや神様だよ。



買い物を済ませたら、次は夕飯。
レストランで食事をして、柚希さんの家に向かった。