若旦那の恋は千鳥足

「わぁ、文化堂のフルーツロールだ!」

柚希さんと食べるはずだったけど、食後にはメロンを食べてしまったから、持たせてくれたお菓子…
袋を開けてみたら、それは、買うのに、今、三ヶ月待ちだと言われているお菓子だった。



誰かに貰ったって言ってたけど、こんな貴重なものくれるなんて…



あ…くれたのは彼女さんのひとり?
彼女さん、何人いたんだろう?
たくさんいて、トラブルにはならなかったのかな?
って、その前に、罪悪感みたいなものは感じないのかな?



柚希さんなら、きっとモテると思うけど、モテる人って、何人とも付き合うものなんだろうか?
それは悪いことではないの?
私みたいにモテない者には、いくら考えてもわからないよ。



結婚したら、彼女さん達とは縁を切る、みたいに言ってたけど、それはみんな本気じゃないってことなのかな?
あれ?そしたら、私には本気ってこと?



それがなんでかわからない。
どれだけ考えても、柚希さんの真意がわからない。



(だめだ…もう寝よう。)



私はフルーツロールを冷蔵庫におさめると、再び、ベッドに横になった。