若旦那の恋は千鳥足





「どうもありがとうございました。」

「こちらこそ、今日はどうもありがとう。
また週末までに連絡するね。
……あ!」

「えっ!?」

柚希さんは、おかしそうに肩を震わせた。



「連絡先、まだ交換してなかったね。」

「あ……」

私達はLINEの交換をした。



「じゃあ、またね!おやすみ。」

「はい、おやすみなさい。」



柚希さんの車が見えなくなるまで見送って…
私は、アパートの部屋に帰った。



荷物を投げ出し、ベッドに身を横たえた。



「はぁ~……」



疲れた。
なんか、めちゃめちゃ疲れたよ。
いろんなことがありすぎたから。
冷静になって考えてみたら、ますます、悩みが深くなるような気がした。



いろいろ考えなきゃならないこともあるけれど、とりあえず、今は体を休めよう。
目を閉じる。
でも、今日のことが次々と心に思い浮かんでくる。



(だめだめ!
今は休むの!)



目をさらに固く閉じ、心も無理やりシャットアウトして…



そうしているうちに、私はいつの間にか、夢の世界に旅立っていた。