若旦那の恋は千鳥足

でも、柚希さんは全然動じてなかった。
一応、私の意見も聞いてくれたけど、ほぼ柚希さんの好みで買い物は終わった。
なんせ、ほとんどのものを新しくするから、合計金額はかなりの額になったのだけど、なんと、麗華さんはそれを半額近くまで値切ってくれた。
途中でさすがに気が引けて、もう良いって言ったのに、麗華さんは止まらず…
お店の人が怒り出さないかって思って、冷や汗が出たよ。



「もうちょっと粘ったら、半額にはなったのに。」

「……もう十分だよ。」

柚希さんも、ひやひやしたみたいだ。
次に行った家電店でも、麗華さんはイキイキとして値引き交渉をやってくれて…
私達はまたひやひやする羽目になってしまった。
当の麗華さんは、なんだか妙に機嫌良さそう。



「安くで買えたら、やっぱり気分がええなぁ。」

「やりすぎや。」



「えっ!」
「えっ!」

私と麗華さんの声が重なった。
私達は思わず顔を見合わせた。



「柚希…今、なんて…」

「だから…やりすぎやて言うたんや。」

「わぁ!柚希が関西弁喋った!」

「京都出身なんやから、なんも不思議なことはないやろ!」