若旦那の恋は千鳥足





「なかなかええやん。これならお客さん、ぎょうさん来はるわ。」

「姉さん、お客さんじゃなくて患者さんだよ。」

柚希さんが苦笑する。



「そんなんどうでもええねん。
あ、お父ちゃんやお母ちゃんも、診てもうたらええな。」

「せやな。目医者さんなんか、ずっと行ってへんからなぁ。」



早速、雪乃さんとお義母さんがクリニックに来てくれた。



「いや~、ここのリビングええやん。
広さ的にもこのくらいがええなぁ。
日当たりも最高やな。」

「柚希、お金は大丈夫やの?
だいぶかかったんちゃう?」

当然、住居部分も見られた。
二人共、好奇心旺盛だ。
収納までしっかり見てまわっている。



「近いうちに、お祝いせなあかんな。」

「はい、ぜひいらして下さい。」

「ひとみさん、あんた、料理がうまいらしいやん。
楽しみにしてるで。」

「は、はい。」



そんなことなら、おやすい御用だ。
引っ越し祝いと開院祝いを兼ねてやれば良いよね。
関西風の味付けがどのくらい出来てるかはわからないけど、精一杯作らせてもらうよ。