若旦那の恋は千鳥足

柚希さんが窓を開けると、爽やかな風が通り抜けた。



「すごく良いです。気に入りました。」

私は素直にそう言った。



台所もイメージ通りだ。
二人暮しにしては大き目の冷蔵庫も、すでに設置済みだった。
パントリーもかなり広いから、好きなだけストックが出来る。
ワインセラーもあるし、テーブルは、お客さんが来たら、広げられる仕様のものだから、ちょっとしたパーティも開けそうだ。



和室の客間もあるから、両親が遊びに来た時には泊まってもらえる。
寝室は、今と同じくらいの広さだったけど、家具の配置や、カーテンや壁紙が違うせいか、だいぶイメージは変わった感じだ。
どちらかといえば、こっちの方が私は好みかな。



私は新居をすっかり気に入った。
ここでの新しい生活が楽しみでたまらない。



「今日、みんなに話そうと思ってるんだけど、どうかな?」

「はい、良いと思いますよ。


「じゃあ、早速これから行こうか。」

「はい。」

私達は、柚希さんの実家に向かった。