若旦那の恋は千鳥足





「ついに完成したんですね。」

「長かったよね。」



クリニックと住居スペースの内装も外装がようやく完成した。
住居の方は私の意見も聞いてもらえたし、図面や進行具合の画像も見せてもらってたけど、クリニックは初めて見る。
それに、住居スペースの方も実物は当然初めてだ。



「ようこそ、勅使河原アイクリニックへ。」

自動ドアが開いて、クリニックに足を踏み入れる。



(わぁ!)

明るくて清潔で洗練されたクリニックだ。
待合室もけっこう広い。



検査をするための小部屋がいくつかと、診察室があった。
見慣れない機械や器具もあった。



「眼圧でも測る?
それとも視力検査でもやる?」

「あぁ、それはまた今度。
住居が見たいです。」

「そうだね。」

クリニックの奥の階段から2階へ上がる。



(わぁ~~!)



上がった先は、広いリビングだった。
今のタワマンより少し狭くなることと、景色が良くないって柚希さんは言ってたけれど、外には木々が立ち並び、かなり良い感じだ。
以前に比べたらだいぶ低いから、前みたいな夜景は見えないけれど、今もとっても良い眺めだよ。