若旦那の恋は千鳥足

「やだなぁ。なんて顔してるの?
心配しなくて大丈夫だから。
結婚したら、浮気もしないから、安心して。」

そんな事言われても、なかなか素直には信じられないんですけど~…
だって、彼女がたくさんいた人がいきなりひとりだけになって、我慢出来るのかな?
やっぱり、これはやめといた方が良いのかな?



「あれ?信じられない?
弱ったなぁ。」

私の気持ちに気付いたみたいで、柚希さんは苦笑いを浮かべてる。



「ま、そのうちわかるよ。
それより、そろそろ夕食の支度に取り掛かったら?」

「え?」

そう言われて、ふと柱の時計を見たら、いつの間にかいい時間になっていた。



あれ?
もしかして、ここで作るの?
確かに食材はあるけど、夕飯も二人で食べるの?
っていうか、献立も何も決めてないんだけど。



「僕も何か手伝うよ。」

「え?」

「何食べようか?」

そう言って、柚希さんは冷蔵庫の前に行く。
冷蔵庫にはきっと食材が入ってるんだろうね。
私もちょっとのぞかせてもらったら、中には上等そうな肉や魚がたくさん入ってた。
こんなにあるなら、なんでも作れるけど…
もしや、これらも『彼女達』が持って来たものなんだろうか?