若旦那の恋は千鳥足

「麗華、朝宮さん、おめでとう。」

「柚希、ひとみさん、来てくれてありがとう!」

式がすみ、会場を出る前に少しだけ、話す機会があった。



「なぁ、今晩、ちょっと飲まへん?」

「え?でも、君たちも忙しいんじゃ…」

「ちょっとだけやから、大丈夫やて。じゃ、7時にここのバーで。」

次から次に人が来るから、それだけ話して、私達は新郎新婦の傍から離れた。



「7時まで、どこかで時間を潰そう。」

「そうですね。」

とはいっても、またホテルに戻って来なくてはいけないし、そう遠くへは行けない。
私達は近くのデパートに向かった。



デパートで、ウィンドウショッピングを楽しみながら、時間を潰す。



「あ、たこ焼きのキーホルダーだ!」

「君はおかしなものに反応するんだな。」

柚希さんが笑ってる。



「お土産に買います。」

「いくつ?」

「えっと……」

結局、たくさんのキーホルダーは柚希さんが買ってくれた。



「お茶でも飲もうか。」

私達はデパート内のカフェに入った。



「……麗華さん、すごく綺麗でしたね。」

「そうだね、彼女はまさに大輪の薔薇だね。」

あまりに素直な柚希さんの言葉に、ジェラシーみたいなものを感じてしまった。



「じゃあ、私はなんですか?花でいうと私は…」

柚希さんは、少し困ったような顔をして微笑んだ。