若旦那の恋は千鳥足





「本当に良いお式だったわね。」

「お疲れ様でした。」

夜は、両家の家族と一緒に会食した。
三日後に、麗華さんの結婚式で大阪に行かないといけないから、新婚旅行は先に伸ばすことになった。



「あの…明日なんですが、私達も一緒に行って良いですか?」

私がそう言うと、柚希さんはちょっと驚いたような顔をした。
何も相談してなかったからね。



「ええよ。平日やから、新幹線もそないに混んでへんやろ。」

「ちょっと早めに行っといた方が楽やもんなぁ。
大阪に泊まるん?
それとも、うちに来る?」

「雪乃、新婚さんになにゆうてんねんな。
二人っきりがええよな。」

「いえ。良かったら、お家に泊めて下さい。」

「えっ!?そら、こっちはええけど…」

「ほら、お母ちゃん…ひとみさんはうちがええねんて。」

別に気を遣ったわけじゃない。
柚希さんとは今までもずっと一緒だったし、何がなんでも二人っきりでいたいってわけじゃなかったから。
柚希さんは戸惑ったような顔はしてたけど、特に嫌だと言うようなこともなかった。