若旦那の恋は千鳥足





「きゃあ~!」

「わぁ~!」

「ひぇ~~っ!」

「はははは。」



おしゃれなカフェでご飯を食べて…
それから、テーマパークに行って、いろんなアトラクションに参加して…
いつの頃からか、ネジがぶっ飛んでしまって、テンションは上がる一方。
まさに、童心に返って、遊びまくった。



「ちょっと休もうか。」

「はい。」



柚希さんが飲み物とポップコーンを買って来て、二人で並んでベンチに腰掛けた。



「……柚希さん、すごいですね。」

「すごいって何が?」

「絶叫マシン、へっちゃらなんですね。」

私がそう言うと、柚希さんは苦笑いを浮かべた。



「本当は絶叫マシンは大の苦手だよ。
怖すぎて、声も出ないだけだよ。」

マジ!?
柚希さん、本当に全然なんともない顔してたんだけど…
あれ、怖くて固まってたの?
えーーっ!



「そんな…どうして最初に言ってくれなかったんですか?」

「だって、こういう所に来て、絶叫マシンは苦手だなんて言ったら、テンション下がるでしょ。」

柚希さん、えらく気を遣ってくれたんだね。
なんだか申し訳ないよ。
私は思いっきりはしゃいじゃったのに。