若旦那の恋は千鳥足

あぁ、そうか。
だから、麗華さんの画像も消さないんだね。



「どうしたの!?」

「ご、ごめんなさい。
今日は早めに休ませていただきます。」

私はそう言い残して、部屋に戻った。



悲しいのか悔しいのか、なんだかよくわからなかったけど、涙が込み上げて止まらなかった。
最初からよく分からない人だったけど、柚希さんという人がますますわからなくなった。
柚希さんの気持ちがわからない。



そんな人と結婚して、大丈夫なんだろうか?
私は幸せになれるんだろうか?



急にものすごく不安になって…たまらない気持ちになってしまった。



眠って忘れようとしたけれど、その晩はなかなか眠れなくて…
広い窓から、ぼーっと空を眺めてた。
空は曇っていて月さえも見えない。
まるで、今の私の気持ちみたいだ。



せっかく問題が解決したって思ってたのに、新たに別の問題が出来てしまった。
いや、こんなの問題とは呼べないのかな。
ただの個人的な悩み?
そうだ!また由香に相談してみよう。
由香なら良い案を思い付くかも。



結局、その晩は全く眠れず、私は暗い気持ちを抱えたまま、朝を迎えてしまった。