若旦那の恋は千鳥足

「な、何を知ってるっていうのよ!」

「あなたが風俗で働いてるってことよ!!」



(……え?)



吉田さん、今、なんて言った?
もしかして、風俗…って言ったの?



「ふ、風俗?」

「そうよ。私達、何もかも知ってるのよ。
あなたがあのホストに振り向いてもらうため、風俗で働いてお金を貢いでること。
毎日、あのホストにお店まで送ってもらってるんでしょ!」



は?



「ホストって…?」

「往生際が悪いわね。
あなたが、婚約者だって言ってた青いベンツの男性に決まってるじゃない。」



って、やっぱり柚希さんのこと!?
だよね。私の周りにいる男性っていったら、柚希さんしかいないもの。



「あのね、吉田さん…
私の婚約者は、眼科医なんだけど。」

「え?う、嘘よ。
あ、あなた、騙されてるんじゃない?」

「そんなわけないじゃない。
彼は本当に眼科医よ。
それに、私は風俗なんかで働いてないし、彼に貢いでもいない。」

「そ、そんなはずないわ。
お金を貢いでなかったら、あんな素敵な人があなたと付き合うはずがない。」

「し、失礼ね!」

そりゃあ、確かに柚希さんと私は不釣り合いかもしれないけど、本人に面と向かってそんなこと、言う!?