若旦那の恋は千鳥足

なのに、困ったことばかり起こって悲しいよ。
このまま悩み続けてたら、本当にメンタルやられそう。
……私らしくないよね。



そうだ!とりあえず、出来ることからやっていけば良いんだ。
なんで今までそんなことに気付かなかったんだろう?
まずは職場だ。
なんで私が無視されてるのか、吉田さんに聞いてみよう!



(ようし、頑張るぞ!!)







次の日、私は吉田さんの様子を観察した。
吉田さんが一人になったところで行動開始だ。
吉田さんは、意外と気が小さいし、おしゃべりだから、問い詰めたらきっと話してくれるはず。
私もちょっと強気で行かなきゃね。



夕方近くになって、吉田さんが一人で立ち上がった。
手にはポーチ。
きっと、トイレだ。
私はそこで、吉田さんを問いつめることにした。
彼女に続いて、私も席を立つ。
やはり、吉田さんはトイレに向かっていた。



幸いなことに、トイレには私達の他に誰もいなかった。
私は吉田さんが出て来るのを待った。



しばらくしたら、吉田さんが出て来た。
私を見て、どこか気まずそうな顔をしていた。



「吉田さん、聞きたいことがあるんだけど。」

私がキツめの口調で言ったせいか、彼女はどこか怯えたような顔をしていた。